美容医療は、どこでどう受ければいいの? という、思い立ってからのクリニック探しの第一歩について、こちらでお話しました。基本+ガチ系用のルートです。

書きながらも、施術内容次第で選び方はけっこう変わるなと思ったので、比較的、軽め・安価・取り戻しの効くタイプの継続的な施術をする際の病院選びのお話をこちらにまとめます。
ライトな施術はコストパフォーマンス重視
手術となるとかなり慎重に選ぶ必要がありますが、肌治療やいわゆるプチ整形と言われるライトな施術の場合です。
得意な名医を探すというよりは、問題さえなければ近場や利便性、価格など、多方面において通いやすいところが知りたい、という人もいるでしょう。
ライトな施術とは
ここでは「ライトな施術」というのは放置すれば時間の経過と共に元にもどる施術(ボトックス・ヒアルロン酸・溶ける糸など)、または注射や照射のみで可能な施術(同上+ハイフ、脂肪融解注射、レーザーや光治療)として考えます。
戻るタイプの施術の場合、たとえ多少の不満足があっても「戻ったら次は違う所にする」という方法で解決していけるため、オペが絡む場合に比べて冒険しやすく、「物は試し」が可能です。
注射や照射のみの施術の場合は、戻すことはできなくとも、ダウンタイムが少なめなことが多く、気軽に受ける人が多いですね。一回あたりの効果が劇的ではないため、回数を重ねる必要があり、だからこそ微調整が効くとも言えます。とはいえ、あくまでも不可逆なので、様子を見ながら積み重ねていくようにしたい施術です。
重要なのは継続すること
この手の施術は治療というより「ケア」の意味合いが強いものが多い。特に肌管理関係の施術には終わりがなく、長期で継続しないと意味がないことから、やる気のあるかぎり「半永久的に続けられるか」は非常に重要なポイントです。
実際、肌管理メニューを本当に一回だけしかやらないなら、他のことにその予算を回した方が効果が高いです。筋トレと一緒で、積算量が効果を発揮します。
筋トレだって、月に一度50回の腹筋より、毎日10回(合計310回)の方が効果が出ます。肌治療も同じで、強烈で高価な施術を一回だけ(もちろん効果は0じゃないけど…)やるより、安い施術でも年単位で続ける方が結果が出ます。
つまり、ライトな施術においては、時間・価格・気力すべてにおいてコスパの良い病院を見つけることが重要です。
ライト施術向けクリニック選び:3つのパターン
パターン①:「医師」で選ぶ
症例写真を見て、あるいは紹介で、もう「この人にお願いしたい」というのがある場合は話が早いです。この先生ならば大丈夫だという人がいたら、指名でお願いしましょう。
先生が決まっている場合はそもそも迷う余地があまりないので、あとはもう当人の在籍しているどこの院で良いと思います。自分で独立している先生ではない場合、複数院に勤務していることもありますから要確認。その際には一番自分が好きなクリニックはどれか、どの院が通いやすいかを軸に選べば良いでしょう。
通いやすさの条件としては、
- 往復にストレスがない立地
- 継続できる価格帯(月数千円〜2万程度までなど)
- 病院の設備や雰囲気
このあたりをチェックポイントにすると良いです。
さくっと行けて、無理なく払えて、気分良く(ふつうに)行って帰れることはとっても大切。このうち1つならともかく、2つが微妙になってくると長く通うのは難しくなります。
美容医療は、ダウンタイム中の再診やリタッチ相談などで意外と何度も通いますし、肌治療系なら年単位で継続してなんぼですからなおさらです。
ただし、交通の便に関しては「ついでに寄りたいカフェがある」とか「駅ビルが楽しい」とか、そういう要素があれば通院継続のモチベになるので、多少遠くてもアリです。月に一度都会に出るための理由になるなら、あえてそういう場所の病院を選ぶのも有意義ですよね。
パターン②:「病院」で選ぶ
まだ医師が決まっていない、あるいはいろんな施術を比較検討しているなら、医師指名ではなく、「病院」で選ぶのもアリです。綺麗になるために何かしたい、と思った方のほとんどはこちらではないでしょうか。
個人院の場合
病院の中でも、小さめの個人院では院長が全員に対応する場合も多いため、医師との1対1感が強いです。信頼できる病院を見つけられたらそれが個人的には一番オススメ。継続利用していけば、お互いに「より良い状態」を求めやすいです。実質、こちらは先生で選んで通うのとほぼやってることは一緒なんですが、情報自体は先生の名前よりクリニックで探す方が見つかりやすいので、病院で選んだけど結果先生で通ってる、となるパターン。
大手チェーンの場合
誰に施術されるかにはこだわりはなく、肌治療などを定期的に手軽に行ないたい、何かのついでに寄れる方が良いなどがあれば、チェーン展開している病院を上手に利用するのも賢い手段。チェーンでも院ごとにかなり雰囲気が違うので、口コミなどを参考に、通える範囲の中で「どの支院が一番まともそうか」をリサーチするのが鍵。
中規模クリニックの場合
チェーンまでいかなくても、大きめのクリニックになれば複数人の先生が勤務しています。そういう病院では得意分野に応じていろんな先生に相談できるのがメリット。一定規模以上だと、肌育メニューなどは看護師の施術となるクリニックも多く、その場合は医師施術に比べて価格がこなれているのも魅力です。
パターン③:「機械」で選ぶ
最後に、病院というより、病院にある機械で選ぶ、というのもアリです。
レーザーや光治療に関しては、最低限の技術があれば結果は機種が左右します。同じフェイシャルフォトでも新旧で種類はいろいろありますし、新しい機械が導入されれば内容も刷新されたり。ならば、もっとも良いとされる機械で一番手頃な価格の病院が良い、ということになりますよね。
とはいえ、その最低限の技術があるのかどうか? その判断は素人には難しいところ。また、今はこの機械が一番オススメという情報自体、自分がしっかり勉強していないとわかりません。最新なら良いわけでもなく、昔ながらのメニューが一番良いなんて話も聞きますよね(その中でもリニューアルを繰り返しているのだろうと思いますが…)。
そうなると結局は先生か病院の信頼度で選び、その中で希望の機械を扱っている病院があるかどうかで決める、という選び方になるかも…
クリニック選びの決め手は雰囲気と相性
いずれにせよ、“全体の空気感”は大きな判断材料になるので、最初はいくつかカウンセリングを受けたり、軽めの一回型治療を試してみるのがおすすめです。
あくまで私が見てきた中の印象では、
- 上品・清楚系の院 → ナチュラル志向、慎重な施術が多い
- ノリノリ系(BGMズンズン系) → 劇的な変化を重視する傾向
- バブリーな院(やたらキラキラ、ゴージャス) → 売上優先っぽい空気
- 無機質で「いかにも病院」な診療所系 → 職人肌で腕重視な印象
という特徴があったかなぁと思います。
内装だけではなく、スタッフの態度等を含めた全体の印象という意味で、待ち合いやカウンセリングルームの感じが好きかどうかは大きなポイントな気がします。内装がおしゃれとか綺麗というより、なんかプレハブのようで落ち着かないな…とか、綺麗だけど意味がわからないな(バブリーすぎる!)…とか。そういうとこですね。
私は上品・清楚系、診療所系での施術が満足度が高かったです。バブリー系は、接客は満点なんだけど、施術は効果出てるのか…? ていうのが多かった…気が……プレハブ系は避けておいたり、まぁまぁハズレを引いたりで良い思い出なし。ちなみにズンズン系は怖くてまだ自分の顔は委ねてません。笑
ライトな施術でもクリニック選びは慎重に
ここで念の為の確認ですが、軽めの施術とはいえ、どのように決めるにせよ、あくまでクリニック選びは真剣に。
我々の顔・体は、医師にとっては数ある患者の一つに過ぎませんが、自分にとっては唯一無二。たとえ何かしらの失敗があったとてリカバリーがきく施術だったとしても、1ヶ月程度は「失敗」状態で生きねばなりません。
ボトックスだし〜ヒアルだし〜などの軽い気持ちで安いだけの院を選ぶと、予想以上のダメージを負ってその修正に無駄なお金を使うことになる悲劇もよく見かけます。オペと同じくらい真剣に肌管理を任せる相手を選べれば一番良いと思います。
ライトな治療は早期開始と継続が効果的
とはいえ、そんな失敗があることは稀であり、前述の通り、ライトな施術は基本継続が力。迷って1年間何もしないよりは、ある程度(ここが大事、変な院は最初にふるいにかけておく!)情報を絞った後は、もうお試し感覚でさっさとやってしまう方が良いと私は思います。
時間は有限だし、継続治療は早く始めた方が効果が高い。立ち止まる時間がもったいない!
ライトめの治療は真剣に、でもフットワークは軽く。技術や機械もどんどん新しくなっていくので、私も常に勉強しながらベストな院を探していきたいです。
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